神社検定コラム - 神社検定を知る

第24回 日光東照宮 「三猿御守」 - ご当地「授与品」あれこれ

ご当地「授与品」あれこれ / 平成30年08月24日 第24回 日光東照宮 「三猿御守」

神厩舎にある三猿の彫刻。右から、「見ざる・言わざる・聞かざる」
神厩舎にある三猿の彫刻。右から、「見ざる・言わざる・聞かざる」
「三猿御守」各700円(税込)
「三猿御守」各700円(税込)

 

徳川初代将軍・家康を祀る日光東照宮。徳川家康は、元和2年(1616)4月17日、駿府(すんぷ)城(静岡県静岡市)で亡くなり、遺言により、直ちに同地の久能山(くのうさん)に神葬されました。さらに元和3年4月、久能山から日光の現在地に創建された社殿に遷され、朝廷より「東照大権現」の神号を賜りました。その後、正保(しょうほ)2年(1645)には、朝廷より宮号を賜り、「東照宮」と称されます。翌年の例祭以降、朝廷からの奉幣が恒例となり、この「日光例幣使(れいへいし)」は慶応3年(1867)まで続きました。

日光東照宮といえば、まずイメージするのが、国宝・陽明門(ようめいもん)をはじめとする壮麗な社殿群。その多くには、意匠を凝らした極彩色の彫刻が施されています。なかでもよく知られているのが、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿(さんざる)の彫刻。これは、神馬(しんめ)をつなぐ厩(うまや)である「神厩舎(しんきゅうしゃ)」の長押(なげし)を飾る8面の猿の彫刻のうちの1面で、猿を馬の守り神とする信仰に由来します。

同社では、三猿をモチーフにした授与品「三猿御守」を頒布しています。3つのポーズをかたどった布製のお守りで、それぞれに、身体健全、厄除開運、交通安全、学業成就の4つの願意が込められています。思わず3つとも欲しくなってしまう可愛らしさですね。

現在のおもな社殿は、寛永13年(1636)、3代将軍・家光により造替されたもの
現在のおもな社殿は、寛永13年(1636)、3代将軍・家光により造替されたもの

日光東照宮

所在地:栃木県日光市山内2301
☎0288-54-0560
http://www.toshogu.jp/

記事一覧

PAGETOP