神社検定を知る

各級の内容と公式テキスト

級と公式テキストの関連および今後の展開

神社検定事務局では、神社および神道のことを効率よく勉強していただきたいと考えております。神社や神道とひとくちに言っても、その対象分野は多岐にわたります。そこで、今まで3級から1級までテーマごとに試験を行い、そのテーマに応じて11冊の公式テキストを発刊してきました。併せて「初級」を新設し、より多くの受検の機会を提供させていただくこととしました。
その初級も順調に推移してきたことから、神社検定では、より段階的に勉強していただくために、級ごとに出題テキストを固定することにしました。しばらくの間、その割り振りは以下のようになります。

●初級

初級で使うテキストは以下の副読本です。
・『マンガ版 神社のいろは』
・『マンガならわかる!『日本書紀』』
・『マンガならわかる!『古事記』』
(『マンガならわかる!『古事記』』は、神社や神道のことを学ぶ上で重要となる『古事記』のポイントをわかりやすく解説しています)
この中のどれか1冊が出題テキストになり、令和6年の第12回神社検定では『マンガならわかる!『古事記』』の「はじめに」から第5章までになります。

●3級

基本となるテキストは公式テキスト①『神社のいろは』です。
これに加えて、令和6年の第12回神社検定では『マンガならわかる!『古事記』』がサブテキストになります。
出題割合は『神社のいろは』から約70%、『マンガならわかる!『古事記』』から約30%になります。なお『マンガならわかる!『古事記』』は、そのタイトル通りマンガで展開されていますが、試験においては文章のみでの出題となります。
また、令和7年以降の3級試験で使うサブテキストは以下のどれか1冊になります。
・副読本『マンガならわかる!『古事記』』
・公式テキスト②『神話のおへそ』
(『神話のおへそ』は『古事記』を中心に、「神話の里」のルポなどを交えながら平易に神話解説を行っているテキストです)

●2級

基本となるテキストは公式テキスト③『神社のいろは 続(つづき)』です。
これに加えて、令和6年の第12回神社検定では特別テキスト『令和のご大礼 完全版』がサブテキストになります。『令和のご大礼』は、季刊誌『皇室』誌で掲載されたご即位関連の行事や儀式の内容をまとめたテキストになります。
また、令和7年以降の2級試験で使うサブテキストは以下のどれか1冊になります。
・公式テキスト⑩『神話のおへそ『日本書紀』編』
・公式テキスト⑪神社のいろは特別編『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』
・『令和のご大礼 完全版』
『神話のおへそ『日本書紀』編』は『日本書紀』の全容と、そこに記されている「神話」の部分を詳しく解説したテキストです。『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』は、伊勢神宮のなりたちと、神社にとって最も大切な「遷宮」の意義と内容を解説したテキストです。
 これに加えて、『皇室』誌の指定号がサブテキストになります。『皇室』誌にはタイムリーな神社の動きが掲載されており、このような時事的なテーマは単行本のテキストでは扱えません。こういったテーマも神社を理解するためには必要と従来通り事務局では考えているからです。
従って、令和6年と令和7年以降の出題テキストをまとめると以下のようになります。
<令和6年>
・『神社のいろは 続(つづき)』(出題割合は約70%)
・『令和のご大礼 完全版』(出題割合は約20%)
・『皇室』指定号(出題割合は約10%)
<令和7年以降>
・『神社のいろは 続(つづき)』(出題割合は約70%)
・以下のうち1冊のサブテキスト(出題割合は約20%)
 『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』
『令和のご大礼 完全版』
『神話のおへそ『日本書紀』編』
・『皇室』指定号(出題割合は約10%)

●1級

基本となるテキストは公式テキスト⑤『神社のいろは要語集 宗教編』と、公式テキスト⑦『神社のいろは要語集 祭祀編』で、これが年度ごとに交互に使用されます。「宗教編」と「祭祀編」の両方から出題すると、勉強する範囲が膨大な量になってしまうため、交互に対象テキストとしています。
1級では、この基本テキスト以外に、『皇室』誌の指定号とサブテキストのいくつかから問題が出題されることになります。令和6年と令和7年以降の出題テキストをまとめると以下のようになります。
<令和6年>
・『神社のいろは要語集 祭祀編』(出題割合は約50%)
・『令和のご大礼 完全版』(出題割合は約30%)
・公式テキスト⑨『神話のおへそ『古語拾遺』編』(出題割合は約10%)
(『古語拾遺』は、神道を学ぶ上で『古事記』『日本書紀』と並ぶ重要古典と位置づけられていて、このテキストはその内容を分かりやすく解説しています)
・『皇室』指定号(出題割合は約10%)
<令和7年以降>
・以下のうち1冊の基本テキスト(出題割合は約50%)
『神社のいろは要語集 宗教編』
『神社のいろは要語集 祭祀編』
・以下のうち1~2冊のサブテキスト(出題割合は約30~40%)
『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』
『令和のご大礼 完全版』
『神話のおへそ『日本書紀』編』
『神話のおへそ『古語拾遺』編』
・『皇室』指定号(出題割合は約10%)


なお、数年中には、学習の利便を図るためテキストの「索引編」の刊行も予定しています。また、この『索引編』の発刊を契機として、1級の基本テキストである『神社のいろは要語集』の「宗教編」と「祭祀編」2冊をクロスオーバーして出題テキストとすることも検討しています。


神社検定は、3級を除いて、毎回、出題の範囲が変わっていきます。従って、同じ初級・2級・1級合格者でも、その合格年度によって、内容理解の意味合いは変わったものとなっていきます。級に関わらずテーマ別に受検をしていくことも一つの方法です。それにより、さらなる知的好奇心を満足させていただければと存じます。
また、公式テキスト④『遷宮のつぼ』や⑥『日本の祭り』など試験の指定テキストからは外れている公式テキストも神道の基礎知識を補充するのに必要なものです。余裕のある方は、そちらへも興味の対象を広げていっていただきたいと考えています。
総合的に知識が増えれば増えるほど、神社は、そして「神道」はさらに神々しく、違った形で見えてくると思います。

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