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第4回 富山・日枝神社の「朔日饅頭」 - 参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」

参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」 / 平成26年05月30日 第4回 富山・日枝神社の「朔日饅頭」

朔日饅頭
朔日饅頭

 

富山の「山王さん」と親しまれる日枝神社の6月1日の「山王まつり」にかかせないのが「朔日饅頭」。同神社が室町時代・建武の戦乱を避け、上新川郡大山町隠土などを転々とし、国家安泰祈願祭がおこなわれた際、十分な供餅がなく、粟粉や麦粉で作った饅頭が供えられたことに始まると伝えられ、一晩寝かせた自家製の甘酒を用い、小麦粉を加えて皮をこね上げ、練り上げた小豆餡を包み込んだこの饅頭を食べると無病息災でいられるといわれる。

社頭では、朝五時からこの饅頭を求める人々が列をなし、市内の和菓子屋「竹林堂」TEL076-423-8424)でも、6月1日の終日「朔日饅頭」を求める列が絶えない。同店では「甘酒饅頭」(一個136円)の名で一年を通して販売。取り寄せも可能。温めることで美味しくいただける。富山市の日枝神社 TEL076-421-6318

(松本 滋)

日枝神社
日枝神社

日枝神社

旧記文献等の散逸消失により詳しくは知り得ないが、現在の記録によると最も早い年号は建武二年(1335年)で、その頃の記録によると、当神社は、越中国新川郡針原大野に鎮座、広壮な社殿・社地を備えていた。
その後、戦乱を避けて御神体を奉じて、上新川郡大山町隠土、上新川郡中野村(現在の古宮)、婦負郡藤居村(現在の富山城跡)と御遷座された。天正八年越中国守佐々成政は、崇敬殊に篤く毎年四月の中の申の日を以って神事を執行した。(日枝神社HPより)
詳細はこちら→日枝神社HP

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