ご当地「授与品」あれこれ / 平成29年04月05日 第15回 熊野那智大社「えん結びの糸」
那智の大滝を望み、厳かな山深い標高約500メートルに鎮座する熊野那智大社。熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに熊野三山と呼ばれ、全国の熊野神社の信仰の対象となっています。元々は滝の近くに祀られていましたが、仁徳天皇5年(317)、山の中腹に社殿を設け、今の場所に遷されたと伝えられています。
主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)です。「ふすみ」は「結」とも書かれ、熊野那智大社は昔から「結宮(むすびのみや)」とも呼ばれていたといいます。そこから諸々の願いを結ぶ宮として、また縁結びにもご利益があるとして崇められています。
そんな「結ばれたい」という思いを糸に託して願うのが、「えん結びの糸」です。和紙の包みを開くと、紅白の糸が入っています。同封の説明書きによれば、この糸を、神棚に供えたり、衣服に縫い込んだり、意中の人と結ばれたいときには、固く結んだ糸を相手の懐にそっとしのばせて念じるとよいのだそう。運命の糸が、幸運を引き寄せてくれるかもしれません。
熊野那智大社
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
0735-55-0321
http://kumanonachitaisha.or.jp
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