第7回 八坂神社「蘇民将来守」
7月の京都で華麗に繰り広げられる「祇園祭」。このあまりにも有名な八坂神社の祭礼は、貞観11年(869)、全国に疫病が流行したとき、平安京の広大な庭園であった神泉苑に当時の日本中の国の数と同じ66本の鉾を立て、祇園社(八坂神社の前身)の神を祀り、神輿を送って、災厄の除去を祈った祇園御霊会(ごりょうえ)に始まります。
祇園祭に参加する氏子は「蘇民将来子孫也」の護符を身につけます。これは、八坂神社のご祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中で難儀されたとき、蘇民将来が厚いおもてなしをしたことを喜ばれ、「蘇民将来子孫也」と記した護符を持つ者は疫病を免れるとお教えになったという故事によるもの。
八坂神社では古くから木を八角に削り調製した「蘇民将来守」が授与されています。氏子の家々では、護符をつけた粽とともに、このお守を玄関や床に飾って無病息災を願います。
(ご当地「授与品」あれこれ
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平成27年05月22日)
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