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第9回 東京・芝大神宮の「生姜」 - 参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」

参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」 / 平成27年09月01日 第9回 東京・芝大神宮の「生姜」

芝大神宮の御膳(ごぜん)生姜
芝大神宮の御膳(ごぜん)生姜

 

「芝の神明様」として親しまれる芝大神宮(港区)の秋祭りは「だらだら祭り」の名で親しまれる。9月11日から11日間かけておこなわれることからこの名があり、ご鎮座の際、神社周辺で多く作られていた生姜がお供えされ、境内や参道でも生姜が盛んに売られるため「生姜祭」とも呼ばれる。

「生姜は穢悪(えお)を去り神明に通ず」といはれ、江戸時代には、神社の二町四方に生姜の山ができ、それが三日のうちに一茎も残らず売り尽くされたと伝えられる。古来薬用として重用され、毒消しの効果が知られ、病災を除き、諸厄を祓ひ神明と結びつく生姜は、長寿を願う縁起ものとして大いにもてはやされたようだ。

同神宮では毎月一日に神前に献じられた御膳生姜を分けている。

 


芝大神宮

芝大神宮は、伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)、豊受大神(外宮)の二柱を主祭神としてお祀りしています。御鎮座は遠く平安時代、寛弘二年(1005年)一条天皇の御代に創建された由緒あるお社です。
古くは、飯倉神明宮、芝神明宮と称され鎌倉時代においては、源頼朝公より篤い信仰の下、社地の寄贈を受け、江戸時代においては、徳川幕府の篤い保護の下に社頭はにぎわい大江戸の大産土神として関東一円の庶民信仰を集め、「関東のお伊勢さま」として数多くの人々の崇敬を戴きました。その当時の賑わいは、広重の錦絵に窺うことができます。
その後の当宮の社史をみますと、明治、大正、昭和初期の関東大震災、太平洋戦争の激動期においても、数多くの苦難にも耐えて氏子並びに崇敬者に支えられ現在の御社殿に至ります。(芝大神宮HPより)

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